和楽器特集
今回よりいろいろな楽器をクローズアップして特集を組むことになりました。
まずは和楽器。 なかなか触れることのない和楽器ですが、少しでも興味を持ったら
初めてみたらいかがでしょう。
初心者には音を出すことも難しいとされているけど、演奏できるようになればいい音色が出るんだ。
鎌倉時代に宋へ留学した禅僧が学んだのが最初と言われていて、標準は1尺8寸(約54cm)、本来は竹製だけど、最近は木製や合成樹脂のものも多く出ているよ。
一般的には5孔で、ただ半音階を演奏しやすくする為に7孔のものも見られるね。
和楽器ってあんまり馴染みがないんですけど私にもわかります?
ピアノやヴァイオリンみたいに周りに習ってる人は少ないかもしれないけど、難しいものじゃないよ。
和楽器って言ってまず何を思い浮かべる?
そうね、三味線!かな?
それじゃ、三味線の説明からしてあげるよ。
三味線はそもそも中国から琉球に伝わったもので、長〜い年月を経て今現在の三味線になったんだ。
写真を見てごらん。四角い部分を胴、弦の張った部分を棹と呼ぶんだ。
胴には紅木や紫檀、樫、桑の木が使われ、それに犬や猫の皮が張ってあるけど、今だと合成ビニールも使われてるよ。
棹の長さは2尺6分。っていうと62.5cmで、太棹、中棹、細棹があるわけ。
どうやって弾くの?確か撥持ってたよね?
そうそう、正座して胴を右膝に乗せて、棹は左手で握りながら人差し指、中指、薬指の爪でポジションを押さえて、
右手で持った撥を糸にあてて弾く、べべべ〜ん。
あとはどんな楽器を知ってる?
お琴。 おばあちゃんが弾いてたから見たこともあるよ。
お琴って言っても「箏」と「琴」があるんだ。
何が違うの?
一般的によく知られている弦に琴柱という駒を立てて音を調律するのが「箏」。
箏柱を使わないのが「琴」だよ。 写真に見られるのは「箏」だね。
絹糸が13本張ってあって、正座して右手の親指、人差し指、中指にそれ用の爪をつけて弦をはじく
のが奏法。左手は箏柱の左側を押したりして弦の音を調整するんだよ。
それじゃ、次に行こう。これは何だ?
あっ知ってる!尺八でしょ?
そう、結構いろいろ知ってるじゃないか。
尺八は縦笛でしょ? フルートみたいに横笛もあるの?
いいところに気が付いたね。勿論あるさ。それもいろいろ。いくつか取り上げてみよう。
他には何があるの?
笙って知ってるかなぁ。
あぁ、テレビで見たことあるよ。不思議な音がするんだよね。
それとね、大事な楽器を忘れてた。ほら、お祭りとかでよく使う太鼓。あれ和楽器でしょ?
勿論。
動物の皮が張ってあって、それを撥で叩いて音を出す打楽器ね。確かに盆踊りにはかかせないな。
でも太鼓と一口で言っても結構いろいろ種類があるんだよ。
1枚の皮だけを張った「団扇太鼓、両側に皮を張って紐で締め上げている「締太鼓」、それとその張った皮を
鋲で止めた「鋲打太鼓」。
もっとも馴染みがあるのは鋲打太鼓で胴の長い「大太鼓」だろうね。
勉強になりました。笛や太鼓って言ってもいろいろ種類があるんだね。奥深いなぁ。
和楽器はまだまだたくさんあるけれど、今回は馴染み深い楽器を簡単に説明するだけにしよう。
また興味があれば別の機会に特集するよ。
うん、興味出てきた。私にもできるものあるかなぁ。
それにいろんな楽器のこと知りたいから、また教えてね。